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暗黒の深海底で遭難した潜水艦にドッキングし、乗員を移乗させて、安全に救出する深海救難艇、その建造に先立ち、各種研究を行うために救難実験艇「ちひろ」が試作された。引き続き防衛庁にて技術試験を行なう予定であり、重要な建造資料が得られるものと期待されている。 救難実験艇「ちひろ」の主要要目 長 さ １１メートル 巾 ３．２メートル 深 さ ３．２メートル 排水量 ３０トン 乗組員数 ６名 水中速力 ３ノット 建造 ： 川崎重工 |
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1.本艇は日本で初めて建造される深海救難艇で、不慮の事故で沈没した潜水艦から乗員を安全に救出することを目的としています。遭難海域へは潜水艦救難母艦(AS)に搭載されて急行し、母艦から発進後は母艦の誘導装置と自艇の音響装置を使用して潜水艦に接近します。潮流のある暗黒海底に沈没した潜水艦の脱出ハッチとの結合はメイティング装置を用いて行われ、乗員を安全に移乗させ母艦に帰還します。 2.本艇の耐圧殻には調質超高張力鋼が使用されており、その構成は操縦室、救難室、機械室の同径3球が連接したうえに、救難室下部には移乗用のスカート半球を接続した複雑なものであるため、その製作には極めて高度な技術が要求されます。外殻にはチタン合金、チタン及びFRPが使用きれ、搭載機器は小型高性能にして軽量なものとし、なるべく耐圧殻外に装備して浮力の活用とスペースの有効利用を図っています。さらに本艇は乗員の人命救助という緊急任務遂行のため、搭載機器は迅速な点検ができるよう配置され、また、装置のデュアル化などで信頼性の向上が図られています。 このように、本艇は潜水船の中でも非常に精密で複雑な潜水船であるため、その設計・建造には極めて高度な技術が要求されます。これらの技術は、今後の課題とされている深海底のマンガン団塊や海嶺部の熱水鉱床などの深海資源及び地震予知のための海溝の調査を始め、海洋開発に必要な各種潜水船、海中機器の建造に大いに役立つものと信じています。 深海救難艇(DSRV)主要目 長さ: 12.4メートル 幅: 3.2メートル 深さ: 4.3メートル 排水量: 約40トン 水中速力: 4ノット 操縦者: 2名 主推進装置: 油漬均圧型交流モータ 1基 水平/垂直スラスタ装置: 油漬均圧型交流モータ 各2基 耐圧殻: 調質超高張力鋼…3連球 外殻構造: 骨組…チタン合金及びチタン、外板…FRP のぞき窓: メタアクリル樹脂 3箇所 テレビカメラ: 5台 マニピュレータ: 多関節型油圧駆動式 1基 建造 ： 川崎重工 |
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1.本艇は昭和60年3月にお引渡しの1号艇から約15年振りに建造される深海救難艇で、不慮の事故で沈没した潜水艦から乗員を安全に救出することを目的としています。 遭難海域へは潜水艦救難艦(ASR)に搭載されて急行し、救難艦から発進後は救難艦の誘導装置と自艇の音響装置を使用して潜水艦に接近します。 沈没した潜水艦の脱出ハッチとの結合はメイティング装置を用いて行われ、乗員を安全に移乗させ救難艦に帰艦します。 2.本艇の耐圧殼には調質超高張力鋼が使用されており、その構成は操縦室、救難室、機械室の同径3球が連接したうえに、救難室下部には移乗用のスカート半球を接続した複雑なものであるため、その製作には極めて高度な技術が要求されます。 外殼にはチタン合金、チタン及びFRPが使用され、搭載機器は小型高性能にして軽量なものとし、なるべく耐圧殻外に装備して浮力の活用とスペースの有効利用を図っています。さらに、本艇は乗員の人命救助という緊急任務遂行のため、搭載機器は迅速な点検ができるよう配置され、また、1号艇の運用実績やその後の技術進歩を取り入れ、コントロールコンソールの統合表示化を始めとする各種の近代化や性能向上が図られております。 深海救難艇(DSRV)主要目 長 さ : 12.4メートル 幅 ; 3.2メートノレ 深 さ : 4.3メートル 排 水 量 : 約40トン 水 中 速 力 : 4 ノット 操 縦 者 : 2 名 主 推 進 装 置 : 油漬均圧型交流電動機 1基 水平/垂直スラスタ装置: 油漬均圧型交流電動機 各2基 耐 圧 殼 : 調質超高張力鋼… 3連球 外 殻 構 造 ; 骨組…チタン合金及びチタン、 外板… FRP の ぞ き 窓 : メタクリル樹脂 3個所 テ レ ビ カ メ ラ : 6台 マニピュレータ : 多関節型油圧駆動式 1基 建造 ： 川崎重工 |
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